出品のカメラは、1967年から1970年にかけて発売されたニューフジカコンパクト35です。それまでのEEカメラより大幅にコンパクトになり、プログラムEEシャッターが搭載された日中撮影が簡単になったベストセラー機です。販売終了間際にはカメラ店以外の文房具店などでも売られていました。私もこのコンパクト35シリーズのカメラで「撮り鉄少年」になった世代です。 このシリーズには貼り革色のバリエーションが有り、シルバーブラックのほかにブルーとアイボリーがあったお洒落なカメラです。 　フジカのコンパクト化の流れは，この後の「GER」までさらに追究され引き継がれます。 「カメラの状態」 　1969年発売の本機には経年使用によるスレやキズが有ります。大きなダーメージは無く比較的綺麗な状態のカメラです。 光学系はレンズを含め分解清掃済みでフォーカスを再調整しました。モルトプレーンも交換しましたので「光線引き」等の不具合は有りません。 セレン受光素子は生きておりA撮影可能です。実写確認済みです。 「注意事項」 ・フォーカスはゾーンフォーカスです。目測になります。 ・ISO設定は200までです。ISO400のフイルム使用時には若干露出オーバーになります。 ・フラッシュ使用時はAを外してフラッシュのガイド値に合わせて撮影して下さい。シャッタースピードはマニュアル撮影時同様に1/30秒固定になります。 ・ホットシューでは有りません。フラッシュ撮影にはターミナルコードが必要ですのでご注意ください。 ・モルトが馴染むまで裏蓋の開閉は手を添えて丁寧に開けて下さい。 「作例写真」 ・磐越西線C57180牽引ばんえつ物語号の撮影ポイントと沿線風景点描です。 ・参考資料として当時の只見線C11323牽引旅客列車を掲載しました。 （フジカライトコンパクト35で撮影） 撮影条件では若干露出オーバーになりましたが描写は良好です。3群4枚玉テッサータイプのフジノンは良く写ることで定評があります。フジカコンパクト35シリーズはお散歩カメラに最適のカメラだと思います。 本機は実用機でコレクター向けの美品ではございません。細部にこだわる方は専門店での購入をおススメいたします。 日本語によるお取引で現状販売As is sale品です。撮影を含め保証はございません。プロフィールを確認くださいますようお願いいたします。