●製作年:1813-15年 ●素材:ハードペースト（硬質磁器） ●サイズ W:23.3cm H:2.5cm ★コンピエーニュ宮殿でフランス大元帥ジェラール=デュロック、またはコルシーニ王女が使用するために製作された食器セットの補填分の1枚 （専門書”ナポレオン時代のセーブル”に同作掲載） ”フリーズドールサウレ”と呼ばれる金彩で描かれた柳のボーダーラインが美しいディナープレート。アーカイヴによると、ジェラール=デュロックとコルシーニ王女の両者には同じこのタイプの食器セットが納品されたとなっていますので、タイミングからもどちらかのセルヴィスのうちの1枚であると言われています。縁取りの金彩模様はすべて完全なる手作業です。（この頃はまだ転写方式を用いていません。） 革命後の帝政期は新古典主義が流行りますが、ナポレオンボナパルト時代に突入すると白磁と金彩がメインとなって主張されるアンピールの作品群が多く製作されました。シンプルでいながらも他の追随を一切許さないセーブルのオーラが感じ取れます。白磁金彩の源流がここにあります。 丁寧に使われていたと見られ、僅かなカトラリー痕のみでダメージは非常に少なくカケやワレはございません。19世紀の章に入ったセーブルのしっかりとした出自のあるものをお探しの方に…御検討くださいませ。