鋤田へのオマージュ：音楽、映画、セレブリティ写真界のレジェンド デヴィッド・ボウイの『HEROES』、ジム・ジャームッシュのカルト映画『ミステリー・トレイン』、イギー・ポップやマーク・ボランのアイコニックな写真を撮影した巨匠。 初期の作品、ファッション写真、ミュージシャンやセレブリティのポートレート、あまり知られていないストリート写真や旅行写真など、鋤田の偉大な写真を完全回顧。 ブリッツ・ギャラリー・インターナショナル（東京）の福川義郎とアイコニック・イメージズのキャンベル・ガンによる詳細な伝記エッセイ。 「1972年以来、鋤田さんにスナップされ続けていることを受け入れるのはとても難しい。彼が私にセッションを依頼するたびに、私の脳裏には、この退屈になりそうな仕事をいつもリラックスして苦痛のないものにしてくれた、優しくてクリエイティブで心の広い彼の姿が思い浮かぶからだろう。彼が永遠の時を刻みますように。- デヴィッド・ボウイ デヴィッド・ボウイのアルバム『HEROES』の象徴的なジャケットのクリエイティブ・マスターである鋤田にとって、写真とはアーティスト間に共有される「基本的な秘密」の表現である。九州で生まれ育った鋤田は、アメリカや西洋のカウンターカルチャーを敬愛し、ニューヨークとロンドンに魅了された。そのリラックスしたフォトセッションは、デヴィッド・ボウイやイギー・ポップ（鋤田は両者と40年にわたる仕事上の関係を持つ）、マーク・ボラン、『キル・ビル』のサウンドトラックで知られる日本人ミュージシャンの布袋など、多くの著名人に親しまれた。鋤田の仕事は、70年代初期のアメリカやイギリスのロック・シーン、ロンドンのパンク・ロック時代から現在の日本の新進ロック・アーティストまで多岐にわたる。 この写真集は、彼のキャリアを振り返る大規模な回顧展に初めて協力したもので、初期のドキュメンタリー作品や、めったに見ることのできない旅行写真やストリート写真も含まれている。また、欧米と日本の写真界における彼の位置づけを探る2つのエッセイを通して、彼が永遠の名声を得た欧米と日本のアーティストの象徴的なショットの数々とともに紹介している。