終戦後立川基地に進駐した米第五空軍が、接収した日本軍のロケット戦闘機の補助プロペラに第五空軍のディカールを入れてスーベニアとした大変希少なプロペラです。長さは60ｃｍです。 資料によると、基となったメッサーシュミットMe163Bには機首に付けたプロペラで発電したが秋水は省略したためプロペラは無いと記載されています。しかしこのように現物があり持ち帰った米軍も戦利品の日本軍のプロペラと説明しているので間違いありません。日本軍、米軍共この時期に可変補助プロペラを付けた航空機はありません。メッサーシュミットMe163Bのプロペラの可能性もありますが、日本には資料しか届かなかったとあるのでそれもありません。多分最初の試作機にはドイツ側の資料に基づきプロペラを付けたが、その後の機体は省略したものと思われます。7機試作した内の最初期のものと考えられます。 歴史を書き換える価値のある超希少な秋水のプロペラです。 このプロペラはアメリカのミリタリーアンティーク博物館から入手していたものです。