寺院元箱付属。 今回の護符は、仏暦2562年（西暦2019年）、 聖地カオオーにてワット・ジャーン寺の高僧パー・ターン・ポン師によりご作成された神聖なる「プラ・ピッター・マノーラー・ナヨ・オールー」 南タイの伝統舞踊「マノーラー」の神秘と美と 、慈愛と魅力を宿す呪文「ナー・メッター・マハーサネー」と融合させた、霊性と芸術の結晶。 スリーヴィジャヤ、ラッタナコーシン、そして現代の意匠を織り交ぜ、王の装束に冠（テーリット）を戴いた神聖なる姿で目を覆うプラピッターマノーラー 特に祈願成就を特徴とした目隠し仏で 南部の人々にとっては圧倒的な神秘と力を宿す存在として崇められています。 その厳かで妖艶な佇まいは、人の心を魅了してやみません。そして、今回のこの仏像を生み出したのが、パッタルン県の名僧パー・ターン・ポン師。 古き良きタイ仏教の系譜を継ぎ、偉大な高僧パーターンケッ師、パーターンセン師、さらにはバンコクの名僧ルアンプートー師からもヴィパッサナーの教えを授かった人物です。 数々の徳行と社会貢献により、僧階「プラクル シッティカーンソーポン」を授与され、王室行事の聖水儀式にも携わるなど、その名声は高く、今や90歳を超えた現在もなお、仏道に生きる姿は人々の範とされ、 橋、学校、寺院の再建に至るまで、彼が築いてきた公共の功績は枚挙にいとまがなく、それらは すべて「布施の完成」の実践の証と言われています。 そのカオオーは古代よりバラモン（仙人）たちが密かに霊術を修め、知を継承してきた南タイの霊峰で伝承によれば、かつてこのカオオーの地は栄華を誇ったサティンプラ（現・ソンクラー県）という古都の中心であり、スリーヴィジャヤ王朝の時代にもバラモン教の最後の砦として霊的文化が息づき、この地の洞窟には、呪術・軍略・天文学・医術など多様な学問が伝えられた「カオオー派」の修道場が築かれ、2系統の老バラモンによって学問は守られていたとされます。 やがて仏教が勢力を拡大し、周辺に寺院が建立されると、永続性をもつ仏教へと聖地の継承を託す決意を固められ、最も近くにあったナムリアオ寺から選ばれた一人の僧侶に、古の経典と秘術、そして医術までもが伝えられたと言われています。 カオオーは南タイの精神文化の深層を今に伝える、壮大な歴史と信仰の継承の象徴です。 プラクルアン タイ