こちらは、坂本龍一や小室哲哉、 帝王 Miles Davisと Jaco Pastriusの相棒、 Weather Reportのリーダー Joe Zawinul、 星野源のおんがくこうろんでも特集された Keith Jarrettなど、 錚々たるミュージシャンたちに直接取材し、 彼らの直筆の譜面を通して、 その作曲論を深く聞き出すことで コアな音楽ファンの間では伝説的存在となっている 山下邦彦さんの大変貴重な著書、 『チック・コリアの音楽』です。 本書の最大の特徴は、 チックコリア直筆の譜面が 贅沢に300枚以上掲載されている点です。 世界中のミュージシャンに演奏され続ける、 代表曲 『Spain』の オリジナルの直筆譜や、 あのジャズ フュージョン名盤、 『Return To Forever』収録曲の直筆譜が 惜しみなく大量に掲載されており、 直筆譜では70曲超、 清書されたものを含めると100曲分を超える チックの楽曲のスコアがこの本に収められています。 また、その1曲1曲に詳細な楽曲分析が付属しており、 チックのファンの方にはもちろんのこと、 フュージョンや ジャズのサウンドを理解したい、 リスナーや作曲家の方にも 大変うってつけな1冊です。 現在 同時出品中の『坂本龍一・音楽史』と同様に、 チックのインタビューのみならず、 マイルスなどの ジャズジャイアントの インタビューをほぼ全て読み尽くし、 チックの作るメロディーや コード進行の背後にある、 チックの思考やクセを、 徹底的に文章化しようという試みがされています。 直筆譜の資料的価値だけでなく、 モードジャズの細やかな分析は世界的にも珍しく、 たいへん価値のある1冊なのですが、 1995年の出版以来、絶版となっており、 二次市場での価格や価値も年々上昇を続けています。 ぜひこの機会にお手に取っていただき、 チックの素晴らしい楽曲たちを より深く楽しむための地図として 長くご活用いただければ幸いです。 何卒ご検討よろしくお願いいたします。 外装等アルコール消毒済み、 また全ページ、通読に支障ないことも確認済みです。