実はSEIKOのスピードマスターを知ってから、ずっと欲しかったモデル。SEIKOカタログでは1984年前半に掲載されてますが、1985年後半にはカタログ落ちしており、販売期間が短いので、当然の事ながら販売数が非常に少ない希少モデルです。回転ベゼルのスピードマスターは、他にも7A28-7040があります。こちらは1983年に発売され1987年のカタログにも、唯一のスピードマスターとして掲載されてるほど長く販売されたモデル。一見、同じように見える両モデルですが、実は全く違います。こちらのムーブメントは、RAF(イギリス空軍)にも納品されたセイコーの名品クロノグラフ 7A38です。ラグの形状もこちらはオーソドックスなラグ形状なのでベルトの付け替えも楽しむことができます。後、こちらの方が更に小振り（ケースサイズ37.2㎜）で、デイデイト付き。この小振りの文字盤を一言で表すなら『凝縮の美』です。文字盤全体がギュッと凝縮した感じで、非常に美しくカッコいいです。現代の感覚では、もう少し大きいほうが腕とのバランスが良いのかもしれませんが、当時の最先端技術を凝縮した時計で、慣れてくるとボーイズサイズは使いやすいですよ。 SEIKOスピードマスターは非常に人気のある時計で、球数が多かった7A28-7040ですら状態の良いモデルなら7〜8万円でやり取りされています。この7A38-6040は玉数が少なくオークションでも高騰しがちです。40年前のモデルなので、気長〜に探して奇跡的に見つかったら勝負するしかありません。程度にもよりますが、美品・完全可動品だとアンティークを扱っている専門店では15万円で売却された実績もあります。（参考写真） 腕時計の状態ですが、年代から考慮すれば美品です。しかし40年前のモデルですので、それなりに傷等はありますし、針やインデックスに腐食や変色もあります。カレンダー・ストップウォッチ等全て正常に作動していますが、ボタンを押す際に固く感じる事もあります。ベゼルは固いですが、一応回せます。ベルトはオリジナルの巻きから無垢の金属ベルトに交換してあります。16㎝で人差し指が1本第1関節まで入るくらいの余裕がありますので、17㎝位までいけるかな？という長さだと思います。 ローテーションに入っている時計ですが、年末年始で出費で、値段によっては売却もありと思い出品しました。