ご覧頂きありがとうございます。 十一代柿右衛門作の柿形香合は、柿右衛門窯の伝統を受け継ぎながら、遊び心あふれる意匠が魅力の逸品です。 まず目を引くのは、まるで本物の柿のような瑞々しい色合いと、なめらかな質感です。柿右衛門特有の華やかな赤色が美しく発色し、艶やかな釉薬が果実の丸みを引き立てています。さらに、枝や葉の部分には繊細な造形と染付が施され、葉の青が赤い実との対比を生み出し、上品な美しさを演出しています。 また、高台内には「渦福」の印があり、柿右衛門窯の作品であることを示しています。「渦福」は古くから縁起の良い印とされ、福を招く意味が込められています。この香合もまた、単なる器としての役割を超え、吉祥の意匠として特別な存在感を放っています。 手のひらに収まるほどの小さな作品ながら、細部まで丁寧に仕上げられており、職人の高度な技術と美意識が感じられます。香合としての機能はもちろん、工芸品として飾るだけでも空間に趣を添え、伝統美と洒脱な遊び心を楽しめる逸品です。 ※釉薬の剥げに直しの跡あります。画像をよくご覧になってからご購入くださいますよう、お願い申し上げます。 陶磁器の町、佐賀県伊万里市在住で古物商（第911100009525）を営んでおります「陶磁器ヨーソロー」と申します。 古伊万里、現代作家もの、個人で製作活動しているレアな窯元、有田焼伊万里焼の陶磁器を中心に出品しております。 未使用品に関しては陶磁器商社、骨董に関しては古物競りやコレクター依頼品でございますので、ご安心くださいませ。