１７８０年創業の英国の老舗名門ロックメーカー「ＳＱＵＩＲＥ」社の「Old English」シリーズ「クマ型」南京錠は伝統的で象徴的で、可愛らしさの点でも有名です。 写真１左（比較用）はそのシリーズの南京錠で、耳とＴ字鍵穴飾りが目鼻口の「クマの顔」を想像していただけるのでは。 ちなみに、「クマ型」は「ミッキーマウス型（錠）」とも。１９２８年に公開のウォルトデズニーの短編アニメに「ミッキー」が登場したのがきっかけのようですが、「クマ型」の方が伝統的では。 Ｓ社「Old English」シリーズと同一形状である、なしを問わず、Ｓ社以外の「クマ型」ビンテージ品は、ネット上で数見られます。 歴史ある名門企業のＳ社は、英国全土に知られ、かつ全土に供給していたこともあり、特に象徴的で愛らしい「クマ型」は、提携会社はライセンス品を、非提携会社は類似品（非正規品）を生産していたのでしょうか？ 出品の南京錠は、その鍵穴はＳ社のＴ字鍵穴飾りとは少し異なりますが、「クマ型」に変わりありません。 表の鍵カバーに「ＳＥＣＵＲＥ　２　ＬＥＶＥＲ（安全な２レバー）」、左に「ＥＲＡ（社名・ブランド名）」、右に「ＰＲＯＶ．ＰＡＴ・・・（仮特許出願）」などの刻印、裏に刻印はありません。 「ＥＡＲ」社は、英国の１８３８年創業の老舗錠前メーカー、現在では住宅防犯のトータルセキュリティー保証会社に成長。１９７４年には世界最大の南京錠をギネスブックに掲載されたこともあるようです。 本体はスチール、鍵穴スライドカバーは真鍮で、大きさ（㍉）重さはおよそ次の通りです。 高さ９８、横幅６７、厚み２０／ 施錠域１９幅×２５高、ツル径１０／ 重さ３２６㌘／ ネット上で、出品とほぼ同じ形状の「クマ型」は１９４０年代とされる一例しか見つからず、現在では希少品かも分かりません。 出品の「クマ型」も同時代と考えられ、経年が約８０年のビンテージ品で、相応の汚れや錆、キズなどは否めませんが、付属の鍵（オリジナルかは？）で解錠出来、施錠も問題ありません。 コレクションだけでなく、クロスなどで汚れを落としていただき、重厚感ある飾りにもしていただけるのではないでしょうか。鍵の紛失に注意され、施錠も可能ですが、経年品であることを理解の上でお使い下さい。