原書房 1982年 定価3.9万 除籍本の跡があります。伝記の小口に写真のように僅かな汚れがあります。全体としてかなり綺麗な本です。満鉄の社長にして実業家、政治家であり、重要な本です。古書組合が運営するサイト日本の古本屋では、￥23,000＋送料が最安値です。 山本条太郎 1 論策1 三井のノンキャリア重鎮として、満鉄の総帥として、政友会の巨頭として明治・大正・昭和の財界・政界、ひいては国連にも大きな影響を及ぼした山本の考え方・ビジョンを折にふれて表白した談論、講演、著述を集成。１巻は第一部「政治及政策篇」。 山本条太郎 2 論策2 2巻は第一部「政治及政策篇（続）」。国家非常時の政戦に臨みて、日米関係の本質的考察、教育制度革新の急務、列国の現勢と帝国外交の近情他。第二部「満・蒙・支篇」復命書（明治28年単身で約3カ月、朝鮮・満州を旅行した際の視察報告も含む）、第三部「選挙及議会篇」。 山本条太郎 3 伝記 3巻は、前篇1.その家庭　2.東京転居及び少年時代　3.三井物産会社に入る　4.三井物産東京本店に遷る　5.頼朝丸に乗組　他。後篇1.事業報国　2.政界へ進出　3.満鉄総裁時代　4.満鉄総裁としての業績　5.政界の巨頭　6.挙国一致・政党の更生　7.晩年・巨星遂に隕つ　8.補遺 山本条太郎 日本の実業家・政治家。三井物産の経営に携わったのち代議士となり、南満洲鉄道（満鉄）社長として満洲開発に尽力した。 叔父吉田健三の紹介で明治14年に三井物産横浜支店に奉職。。1914年、シーメンス事件に連座して退社、裁判で一審懲役1年6か月の実刑、二審で1年6か月執行猶予4年の判決を受け、勲六等を褫奪された。その後は事業家として再出発し、多くの会社の社長・役員を務める。 1920年（大正9年）の第14回衆議院議員総選挙で、福井県第1区に立憲政友会から立候補して当選、以後4選される。政友会では幹事長などを歴任。 1927年（昭和2年）から1929年（昭和4年）まで南満洲鉄道株式会社社長。大胆な改革を行い「満鉄中興の祖」とも言われたが、張作霖爆殺事件を機に後ろ盾であった田中義一内閣が瓦解し辞任する。1935年（昭和10年）12月3日、貴族院勅選議員に任じられた。 1936年死去、68歳。